悲劇は唐突に
ある朝、目が覚めたとき顔面に違和感が。
アゴのあたりが張っているというか、痛痒い。
鏡を見てみたら……そうです、ヤツです。
ぷっくり大きくしこりのようなニキビができていました。
まらをは思春期の頃からずっとニキビ体質で
顔と髪の毛の境目や、アゴ、首、肩、背中、鼻、おでこ
要するにデコルテから上のどこかしらに常駐しているのが当たり前でした。
だからこの時も「またか〜」と思う程度で
さほど重くは受け止めてなかったんですね。
しかしここからが悲劇の始まり。
まさに「できるの3日、治るの1ヶ月」というような
繰り返すしつこいあごニキビに悩まされることになるのでした……!
おや……?ニキビの様子が……!?
放っておけば治るっしょと思っていましたが、とんだ思い違いで
2個、3個と同じ大きさのニキビが発生。
もうまらをのあごにスペースはありません。
あご全部ニキビ。
むしろニキビがあご。
もはやあごなのかニキビなのかわからない状態になってしまいます。
1週間経ってようやく1個引っ込んできて、
でもその頃には新たなニキビが発生して、
というような地獄絵図です。
しかもこのニキビ、痛痒くてどうしてもいじってしまう。
ダメだってわかっているのに……。
芯のあるニキビならまだしも、しこりニキビはいじったが最後
ただただ血が出てそのうち化膿して
赤黒く残り続けるのです。
この頃まらをのあごはすっかり皮は剥げ剥げ
めちゃくちゃ赤いし常にグジュグジュでした。
どうしてこんなことになったんだろう……。
あごニキビの原因って?
ニキビで悩んだことのある方なら、大体予想は付くでしょう。
- 乾燥
- ターンオーバーの乱れ
- 食生活の乱れ
- 洗顔が間違っている
- 寝不足
- 紫外線
- ストレス
- マスクやマフラーなどの刺激
- ホルモンバランスの乱れ
- アレルギー
大体こんなところです。多いわ。
現代を生きる我々からしたら常にニキビのリスクと隣り合わせ。
しかも、Google先生に聞いても大概は
「生活習慣を見直すか病院に行け」
で済まされてしまうのです。
そんなことはわかっている。
でもそれができていたら今頃ニキビから解放されとるわ。
という訳で、
生活習慣がカスのように乱れている上に面倒くさがりのまらをが
同じように怠惰極まる方がニキビから解放されればいいなと思い
実践した方法をいくつか紹介してみます。
しかし、全ての人が同じことをすればニキビが改善する保証はありません。
結論から申し上げますと、最終的に「病院に行く」。
多分これが最強の方法ではないかと思います。
対策の紹介〜スキンケア編〜
その1〜グリセリンフリー〜
以前記事にもした「グリセリンフリー」のスキンケアです。
アクネ菌の餌になる「グリセリン」という成分の入っていない
スキンケア商品を使っていきましょう、というもの。
これを実施したところ、
こめかみや肩、背中のニキビはほとんど改善しました。
しかも今まで脂ギッシュで顔面テッカテカだったのが
ようやく普通の人間に近づけたと思える程度の皮脂分泌量に。
まだテカリやすいな〜とは思いますが、
ファンデーションをためらわずに塗れるようになりました!
これはニキビ改善以外にも色々と効果が出てくれたので
個人的に物凄くオススメしたいスキンケアです。
しかし、あごニキビは倒せず。
あごニキビの根深さをつくづく感じるのでした。
その2〜サリチル酸パッド〜
病院に行けばケミカルピーリングなどでニキビ改善を試みることができますが、
なにがなんでも皮膚科を最終手段として取っておきたかったまらを。
まずは自宅でできる範囲でピーリングを試みます。
ニキビ改善のためのピーリングでメジャーな成分のひとつとして
「サリチル酸」が挙げられるでしょう。
ケミカルピーリングで使用されることの多い成分で
ニキビ用の洗顔料と言ったら多くの人が「あ〜!」となる、
プロアクティブにも配合されています。
サリチル酸は古くなった角質を柔らかくして除去、
肌のターンオーバーを促しつつ
毛穴の詰まりを解消してニキビ改善に導く……というもの。
という訳で、サリチル酸を効率よく肌にブチ込むために
こちらを使ってみました。
Stridex ニキビコントロール マキシマム アルコールフリー
液でひたひたのパッドを取り出し、気になるところを優し〜く撫でるように使います。
肌の負担になるので、あまりゴシゴシしすぎてはいけません。
これで軽く拭き取ってあげると顔がスッキリする感じがします♪
しかしあごニキビは気持ち落ち着いたかな、程度で
2パックほど使ってから別のものを使い始めました。
あごニキビは倒せませんでしたが、
小さなニキビに対しては確かに効果があると感じたため
今でも緊急用として常備してます。
その3〜血みどろピーリング〜
次に選んだのはこれ。
The Ordinary AHA 30% + BHA 2%

巷で話題になった「血みどろピーリング」です。
もちろん実際に血みどろになる訳じゃありません笑
ご覧の通り液が赤いので、顔に塗るとゾンビ映画のような形相になるためです。
カサブタとジュクジュクまみれ状態で使うと激痛は免れないので
少し落ち着いてきたかな〜という頃合いにすかさず使用してみました。
AHAはフルーツ酸(酵素)。そしてBHAは先述したサリチル酸です。
酵素はニキビケアでよく挙がりますね〜!
日本の酵素系の商品はとってもマイルド。
ピーリング未経験でも手を出しやすいものが多いですね。
しかしコイツは一筋縄じゃいかない。
そんじょそこらのピーリング商品と一緒にしちゃいけません。
配合された成分が、ホームケアではありえない高濃度なのです。
使ってみると肌がヒリヒリして大丈夫なのかこれはと恐怖するでしょう。
高濃度の証です。
肌の強さに自信がある方はガイド通り10分で。
しかしちょっと不安な方は、最初は5分など短い時間で使いましょう。
塗ってからしばらく置いて洗い流すと、なんと……
肌はピカーンとツヤツヤになり、トーンアップ♪
ぶっ飛び高濃度成分のピーリングでお肌がツヤツヤになったものの
残念ながらあごニキビは倒せず。
新しく生成されるニキビに対してはまるで風前の灯。
これはニキビが落ち着いてきた頃に、ニキビ跡をなんとかする時に使いましょう。
でもこの商品はとても気に入ったので、
ニキビ対策ではなくピーリングとして今でも隔週で使用しています。
これのおかげでお肌がツヤンピカンです。
使用にあたっての注意点はこちら。
公式のガイドもしっかり読んで、間違った使い方をしないように注意しましょう。
その3〜過酸化ベンゾイル〜
最強との呼び声も高い過酸化ベンゾイル。
しかし日本国内では近年までこの成分を含んだ製品の製造販売が承認されていませんでした。
2014年にようやく承認され、主に皮膚科で処方されています。
「ベピオゲル」が有名ですね。
承認されたとはいえ、日本では市販薬としては購入できません(2021年4月現在)
というのも、過酸化ベンゾイルは副作用が多い成分だからです。
例えば、
- 肌の乾燥
- 鱗屑・落屑(皮膚が粉ふきしたり、鱗のようにはがれる)
- 紅斑(皮膚が赤くなる)
- 刺激感(痒くなる)
が挙げられます。
最初はごくごく薄〜く塗って、徐々に慣らしていくという使い方をしますが
量を間違えて塗ると本当に危険。
かなり刺激の強い成分なので
ちゃんとしたお医者さんの処方で、ちゃんとした指導の元使うのが望ましいです。
しかしまらをは医者に行きたくなかったので海外通販でサクッと取り寄せて肌にブチ込みました。
海外だと普通に承認されていて誰でも買えるみたいです。
使ってみたところ、
めちゃくちゃ痒くなるし赤くなるし皮膚は剥がれます笑
皮膚が剥がれて鱗状になったあごを見つつ
「使い方に注意しろって書き込みあったなぁ確か」と思い出すまらを。
ネットの情報って結構信用できるなと思いました。
しかし苦しみに比例して確かに効果があったと思います。
皮膚が全て剥がれきったあと、フラットでツルッとした肌がこんにちはします。
しかし、赤みはかなりの期間引かないですし、皮膚もボロボロに剥がれる上
とにかく痒くて仕方なかったため、常用できないなと思って使用をやめます。
どうしても医者には行きたくない。
でもどうしても使いたい。
そんな矛盾した執念虚しく、こちらも不発に終わります。
いや、効果は感じたんですけどね。代償がヤバい。
今では緊急用として手元に置いてあって、
どうしても酷いしこりニキビができた時に
綿棒の先っぽにちょっとだけ取ってうっす〜〜〜〜く塗ってます。
閑話休題
これまで紹介したピーリング系の商品は何にしても使用前に注意が必要です。
血みどろピーリングは日本の基準では到底販売できないレベルの高濃度ですし、
過酸化ベンゾイルも効果がある反面、副作用がえげつないですし。
腕などでパッチテストを行った上で使った方が安心だと思います。
また、ピーリングという行為は敏感肌の人には刺激が強すぎて、
逆に肌荒れの原因になってしまうかもしれません。
敏感肌だけどどうしてもピーリングしたい、という方は
低濃度の商品で様子を見ることから始めてみてください。
敏感肌用ピーリングにオススメなものとしては
乳酸がよく挙がっています。
参考商品
The Ordinary Lactic Acid 5% + has 2%

URL埋め込み先をAmazonにしてるくせに言うんですけど、
日本未上陸の海外コスメはAmazonでの値段が本当にえげつないですね。
Amazonで買うなら海外通販サイトを使う方が安く手に入りますよ!
海外通販については以前こちらの記事にまとめたので、よければご覧ください。
https://corpheus.com/海外コスメ通販のススメ/
対策の紹介〜飲み薬など編〜
その4~PAIR A錠~
外から有効成分を入れてもなかなか解決しない。
じゃあ今度は内側から攻めればいいんじゃね?
という安易な発想で、今度は飲み薬に手を出します。
そこで選んだのはコレ。
PAIR A錠
これはかなり効きました!
ニキビに有効な内服成分として
「ヨクイニン」がよく挙げられます。
ヨクイニンはハトムギの種子から抽出される成分です。
ハトムギ化粧水、今でも安定して人気ですよね〜。
PAIR A錠にもヨクイニンが配合されている上、
ビタミンの補給もできるという優れもの。
完全にゼロとまでは行かなかったのですが、
ニキビの生成がかなり緩やかに。
しかし悲しいことに、
最初のうちは効いていたんですが、
徐々にニキビの量が復活してきてしまいます……。
その5~ヨクイニンタブレット~
ヨクイニンに可能性を感じたまらをは、
今度は効率よくヨクイニンを摂取しようと考えます。
そこで選んだのはこれ。
クラシエヨクイニンタブレット
名前からして強い。
ヨクイニン以外もう何もいらないみたいな感じ。
しかしこちらも「PAIR A錠」と同じように
最初は効くけれど徐々に元に戻っていく、という結果に。
まらを、またしても敗北。
この辺で猛烈な虚脱感を覚えます。
ああ……もう、戦うのは疲れた……。
潔く病院に行こう。
皮膚科かなぁ。
ちゃんと良い先生に巡り合えるのかなぁ。
めちゃくちゃめんどくせえ……!
そんな風に逡巡しつつ、ニキビと共に過ごしていたまらをに
思わぬ転機が訪れたのです……!!
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その前に、少しだけ番外編を紹介します♪
番外編その1〜R-1ヨーグルト〜
ニキビが辛すぎて疑心暗鬼になりまくっていたまらをは
腸内環境をも疑い始めます。
実は時を同じくして、
酷い切れ痔にも悩まされておりましたので……笑
で、腸内環境を整えるために
R-1を飲み始めます。
風邪予防にも良さそうですしね。
これを飲み続けているまらをは、
お尻が痛くなくなって、
風邪も引かなくなりました。
昨今、腸活が流行っていますね。
腸内環境を整えて毎朝元気にお通じが来るのって
すごく幸せだと思います。
腸内環境を整える入り口として、R-1はオススメです。
ただ飲むだけだから楽ですし。
でもニキビは普通にできてました笑
番外編その2〜グルテンフリー〜
テレビでたまたま「美肌になる」みたいなことを
言っていたのを見てダメ元で挑戦。
グルテンというのは小麦に含まれるタンパク質のことで
小麦食品をカットした食生活をしましょう、というもの。
ニキビに効果があるかどうかはまるでわかりませんが
藁にもすがる気持ちだったのでダメ元で実施。
しかし数日ともたずに普通の食生活に戻るのでした笑
パンやパスタがない生活なんて無理無理!!
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というわけで本題に戻ります。
その5〜ピル〜
ニキビと奮闘し始めてしばらく、体に次の異変が訪れました。
月経が1ヶ月丸々止まってしまったのです。
まらをは比較的安定していた方で、ズレても最大で5日程度。
生理前でも生理中でも生理後でも、メンタルに影響が出ないタイプです。
多少ムラ付いたりとか、多少お腹は痛くなったりしますけどね。
それなのに1ヶ月丸々来ないなんて……。
そこでピンときたまらを。
もしかして、ずっとホルモンバランスがおかしかったのかなと。
ホルモンバランスを整えると言ったら……
真っ先にピルが思い浮かびました。
そこで、なんとしても病院に行きたくないまらをは
こんなサービスを見つけます。
AnyPill

これは来院不要で、オンラインで本物のお医者さんがLINEや電話で問診し
その後自宅までピルを配送してくれるというステキ極まりないサービス。
ものの数十分で配達の手配まで進めたので、とっても楽ちんでした!
しかも嬉しいことに、定期便も選択できるので
毎月ボーっとしてるだけで次月分のものが自動的に配達されます。
月額料金は処方されるピルの種類にもよりますが、
まらをは2,948円(税込)で使用しています。
ピルを飲み始めて数ヶ月、
今ではほぼほぼニキビのできない生活を送っています。
生理周期も全然乱れなくなったし!
ピルってやっぱすごいね!!
ピルを使えない、という特別な事情がもしないのであれば
ニキビのお悩みがなかったとしても、
美容と心の健康のためにも始めてみるのをオススメします。
月経のことで悩んでる人、結構多いので。。
まらをも最初は不安でしたが、ちゃんと問診してもらい
「飲んでも大丈夫ですよ」とお墨付きをもらえた上で服用してるので
安心して続けています♪
紆余曲折ありましたが、まらをのニキビの最大の原因は、
ホルモンバランスの乱れにあったんじゃないかと思います。
もっと早く原因に気づけたら良かったなと思う反面、
いろいろなスキンケアが試せて楽しかったなと思うところも。
しかし、ニキビができるたびにいじったり
えげつないピーリングをしたり
かなり無茶なことをしていたまらをのあごは、今でもちょっと赤い。
デコボコもしていてファンデやコンシーラーがうまく乗らないので
次はこいつをどうするか考え中です。
結局は来院はしていないけれど医者に頼るという結果になったという話でした笑
まとめ
肌荒れやニキビの原因って、
自分では本当にわからないんですよね。
だからひとつずつ「コレかな?」と思う原因を潰していく。
しかもめんどくさがりさん目線で言うと、楽な方法から実践していく笑
基本的に肌質改善は一朝一夕で成せるものではありません。
地道に地道にやって、ようやく答えにたどり着けます。
ですが、肌のことで悩んでいる人がいたら
ほんの少しだけでも近道が見つかればいいなと思ってます。
でもね、ニキビに関しては
あごが1年以上赤いままのまらをのようにならないために
面倒くさがらずにまずは病院に行こう。